
左から右へ:Dr. Jimmy Abualdenien (ネメチェク・dTwin), Rolf Jerving (dRofus) , Yves Padrines (ネメチェク・グループ) ,
Stefan Kovacs (ウィーン空港株式会社), Christoph Eichler (VIE Build)、Sunil Pandita (ネメチェク・グループ)
ドイツ・ミュンヘン / オーストリア・ウィーン | 2025年11月26日 - 建築・エンジニアリング・
建設・運用 (AEC/O) 及びメディア産業向けソフトウェアソリューションの世界的なリーディングプロバイダーであるNemetschek Group (Nemetschek Group) は、本日、ウィーン空港との、
画期的なコラボレーションを公表しました。本提携の一環として、ウィーン空港はネメチェクのdRofus dTwinソリューションを、空港BIM・施設統合プラットフォーム (ABIGAIL) として導入し、空港の広範な施設および全ライフサイクル段階における運用と資産管理の最適化を目指す。
ネメチェクのデジタルツイン技術を導入することで、ウィーン空港はオープンBIMベースの施設管理を実施し、プロセスと情報共有を最適化します。本プロジェクトでは、dTwinをdRofusと、組み合わせて、dRofus dTwinソリューションとして展開します。dRofus dTwinの力は、空港インフラのライフサイクル全体にわたる、
包括的なデジタル複製を提供し、複数のソース、システム、関係者から得られるプロセスに関連する、全ての建物および資産情報を接続・統合する中核プラットフォームを構築します。これにより、最新の建物情報を、全てのユーザーに提供します。
ウィーン空港のライフサイクル全体における運用とサステナビリティの強化
“大規模な建設プロジェクトにおいて、デジタル化は今や不可欠です。ウィーン空港はネメチェク・グループと連携し、インフラのデジタルマッピングを強力に推進しています。ABIGAILプラットフォームの導入により、
今後、すべての空港施設と区域がデジタル記録されることになります。これによりウィーン空港はデジタルツインを獲得します。この技術により、広大な空港インフラの建設と運営を、これまで以上に効率的かつ持続可能な形で管理できるようになります" と、ウィーン空港株式会社の Dr. Günther Ofner 最高財務責任者 (CFO) は述べています。
ウィーン空港は、年間3,100万人以上の旅客数を誇るオーストリア最大の空港であり、欧州でも、トップクラスの空港の一つです。2027年に予定されているターミナル3の拡張により、ウィーン空港は、3階層にわたる70,000平方メートルの広さ、新たな中央保安検査場、追加ゲート、快適なラウンジ、そして何よりも、広々とした体験型ショッピングレストランエリアを備えた未来志向の空間を創出します。この目的のためにdRofus dTwinが既に活用されています。
“ウィーン空港が、当社のソリューションをライフサイクル全体に拡大して導入されることを、大変嬉しく思います。当社のデジタルツイン向けソフトウェアプラットフォームは、空港のような複雑なエコシステムに特に適しています” と、ネメチェク・グループの計画・設計、および、デジタルツイン事業部門責任者である、Sunil Panditaは、述べています。
dRofusのCEO兼デジタルツイン事業部門副社長であるRolf Jervingは、次のように述べています: “ウィーン空港との長期的なコラボレーションを楽しみにしています。ライフサイクル資産管理のための業界をリードするdRofus dTwinソリューションを導入します。”
“空港の運営は、特に多数の異なる建物を扱う場合、困難を伴います。しかし、ABIGAILにおけるモデルベースの運用管理は、既存情報と新規情報を正確に統合・活用できるため、数多くの利点を提供します。
これにより、構造的・技術的インフラの最新状況を常に把握でき、建設プロジェクトや運用に反映させることが可能となります” と、ウィーン空港株式会社の計画・建設・資産管理責任者であるStefan Kobacs氏は説明します。
ネメツェックのデジタルツインプラットフォームは、オープンスタンダードを活用して、ウィーン空港の既存のエコシステムと統合し、オープンインターフェースとAPIを介して、関連するすべてのビルシステムおよびソリューションに接続します。
“関連するすべての情報を結びつけることで、新たな基盤が創出されます。これにより、つながりがより明確に認識され、この情報に基づいた迅速かつ情報に基づいた意思決定が可能になります” と語るのは、このプロジェクトを主導するウィーン空港の子会社 VIE BuildのCEOの、Christoph Eichler氏です。
ネメチェクのデジタルツイン製品責任者であるJimmy Abualdenien博士は、次のように述べています:
“これはまさに当社がプラットフォームを開発した目的そのものです。技術的に中立で、可能な限りオープンな設計により、建設資産の全ライフサイクルにわたる全データを真正に可視化し、運用と意思決定の向上を実現するためです。”
ウィーン空港とネメツェック・グループの提携は、欧州航空業界における革新とサステナビリティ(持続可能性)のリーダーとしての同空港の地位をさらに確固たるものとし、よりスマートな空港と、旅行者体験の向上への道を開くものであります。
ネメチェク・グループについて
ネメチェク・グループは、AEC/O(建築・エンジニアリング・建設・オペレーション)および、メディア産業におけるデジタル変革のための世界をリードするソフトウェアプロバイダーです。そのインテリジェントなソフトウェアソリューションは、建設およびインフラプロジェクトのライフサイクル全体をカバーし、クリエイティブな方々がワークフローを最適化することを可能にします。
顧客は建設プロジェクトをより効率的かつ持続可能な方法で計画・施工・管理でき、可視化、映像、
コンピュータゲームなどのデジタルコンテンツを創造的に開発できます。同社は、AEC/O業界における
人工知能、デジタルツイン、オープンスタンダード (OPEN BIM) などの新技術を推進し、生産性と持続可能性を高めるとともに、買収や革新的なスタートアップ企業への投資を通じてポートフォリオを継続的に拡大しています。現在、700万人以上のユーザーが、顧客中心のソリューションを利用しています。
Nemetschekグループは1963年にGeorg Nemetschek教授により設立され、現在では世界中で4,000人以上の従業員を擁して活動しています。1999年より、同社はMDAXおよびTecDAXに、上場しており、2024年には、売上高9億9,560万ユーロ、EBITDA (利払い・税引き前利益) 3億100万ユーロを達成しました。
2024年末より、ネメチェクグループは、情報セキュリティマネジメントシステム (ISMS) の国際規格である、ISO 27001の認証を、取得しています。nemetschek.com
